9Feb
子どものころ、国際線のパイロットをしていた父の転勤に伴い、米国アラスカ州アンカレッジ市に住んでいました。
植村直己さんが世界で初めて冬季単独登頂を成し遂げたマウントマッキンリー(現デナリ)はまさにアラスカにある山です。
テレビで単独登頂成功の放送が流れました。
1984年2月12日のことです。
大フィーバーでした。
しかし、翌日の13日、
連絡が取れなくなった
消息不明
クレパスに落ち遭難の恐れ
という報道がなされました。
驚きと悲しみと落胆と、まだ幼かった私は、その事実をどのように受け止めてよいかわかりませんでした。
植村直己さんは、マウントマッキンリーを単独登頂され、消息不明となり、今でもマウントマッキンリーのどこかで眠っています。
そんな植村直己さんの存在は、私の職業感にとても大きな影響を与えます。
たとえ生命を失っても、
自分の心に従い、
自分の使命を全うする。
何があっても常にゴールから考え、
ぶれずに行動し続ける。
植村直己さんが大きく手を振り、マウントマッキンリー登頂をよろこぶ姿が何か大切なことを教えてくれています。