17Jul
大リーガーの大谷翔平選手、
そしてプロ棋士の藤井聡太王位・棋聖の大活躍から目が離せられません。
将棋に興味を持ち、将棋の本を読んでいます。
「師弟 棋士たち 魂の伝承」(野澤亘伸著、光文社、2021年)
を読みました。
その本の中の以下の一節がとても心に響きました。
出口の見えないスランプを体験していたある棋士が、
漁師さんから聞いた話として紹介されていた一節です。
千葉の海岸で、毎年何人か波に呑まれて死んでしまうのだそうです。
パターンは同じだそうで、必死に岸へ戻ろうとするため、
潮の流れに逆らい、溺れて死んでしまうというのです。
漁師さん曰く、
『溺れかけたときは、無理に岸に辿り着こうとしちゃダメだ。
そのときは流れに身を任せなさい』と。
どんどん沖に流されるので怖くなるけれど、
ある程度行くと潮の流れが変わるのだそうです。
今度はその流れに乗れば戻ってこられる。
潮の流れは必ず変わる。
人生だってそうで、また戻ってこられる。
また戻ってこられる。
大切にしたい教えです。