20Oct
昨日に引き続き「図解 TPIEプログラム コンフォートゾーンの作り方」苫米地英人(フォレスト出版、2010)についてです。
1990年代、日本でもコーチングを学ぶことができるようになりました。
私も、ともに臨床心理士を目指して学んでいたお仲間から、
「これからは臨床心理士よりも、コーチングが広まる。一緒にコーチングを学びコーチとして活動しませんか」
とお声をかけて頂きました。
当時の私は臨床心理士目指してまっしぐら。
どこの大学院にどの先生がいて、どのような分野でどのような研究をされていらっしゃるのかばかりが重要でした。
そのため、誘って下さった方の言葉に従い、コーチングについてのセミナーを受講したのですが、私のRAS(紋様体賦活系)はコーチングに対して開いておらず、たった1度のセミナー受講で終わってしまいました。
RASとは、「脳の活性化ネットワークで毎秒五感に入ってくる大量のメッセージの中でどれを意識するかを決定する役割を果たすもの」であり、いわばフィルターのようなものです。
脳にはRASという機能があるため、私たちは現実世界の全てを見ているのではなく、スコトマ(盲点)、すなわち目の前にあるのに見えないことがたくさんあります。
誰に何と言われようと、何が何でも臨床心理士になるとゴール設定をした私にとって、重要なことは臨床心理士になることであり、コーチングに関する情報は当時の私にとって重要なものではありませんでした。
従って、コーチングに関する情報はRASを通さずスコトマとなりました。
臨床心理士となり、さらに人々の役に立てる方法はないだろうかと、思い切りRASを開いたことにより、コーチングに関する情報がRASを通ってどんどん入ってくるようになったのです。
RASとスコトマは、TPIEで扱うとても重要な概念です。
合わせて、TPIEのとても重要な特徴はゴールを設定するという点です。
「ルー・タイスのプログラムでは、ゴールの設定が全て」であり、
そのゴールの世界をリアルに感じることができればゴールの世界が現実になると教えます。
私の例でいえば、まさに臨床心理士になるというゴールを設定し、臨床心理士となり人々の役に立っているというゴールの世界がとてもありありとリアルであったため、ゴールの世界が現実となったのです。
書籍の中で紹介されている例を取り上げ、さらに考察してみましょう。
例えば、現在年収500万円のあなたが、年収1億円というゴールを設定したとします。
TPIEの理論から説明すると、年収1億円のゴールの臨場感が現在よりも強ければ、年収1億円は達成されるのです。
では、どうやって年収1億円のゴールの臨場感を強めるのか。
その中心的な技術がアファメーションであり、ビジュアライゼーションであり、セルフトークのコントロールです。
TPIEのUnitを進める中でその技術は具体的に示されます。
年収1億円のゴールを達成する方法がどんどん展開されてゆくのです。
年収1億円というゴールだけではなく、あなたのゴールの世界をどんどん現実の世界としてゆく理論・方法・仕組みを教えてくれるTPIE。
先のUnitの展開がますますとても気になります。