8Nov
コロナで外出自粛となった頃から、
将棋という日本の伝統文化への敬意とともに、棋士の方お一人お一人の魅力が輝きます。
今現在、竜王戦というタイトル戦が行われています。
豊島将之竜王と羽生善治9段が7番勝負で対局します。
対局を観戦していると、
様々なものを頼まれる方もいれば、
その中で、
フルーツの盛り合わせと聞くと、多くの方は
「フルーツの中でも特に好きなフルーツはあるのかしら」
と思われるのではないでしょうか。
解説者の方も、そして私もそう思いました。
ある解説者が豊島将之竜王に聞いたところ、
「いや、特に好きなフルーツがあるわけではなく、
とおっしゃったと話されていました。
なるほど。
とても興味深くそのお話を聴かせていただきました。
りんごも柿も桃もぶどうも梨も洋梨も
スイカもいちごもメロンもパイナップルもおみかんもキューイフル
グレープフルーツもドラゴンフルーツもパッションフルーツも
マン
みんなフルーツです。
そしてここには書ききれないほどのフルーツがあります。
それらすべてを含めてフルーツが好きなのですとおっしゃる視点の
物事を大きく捉える視点にとても感銘を受けました。
「りんごは好きですが、メロンは好きではありません」
「〇〇は好きですが、〇〇は好きではありません」
ではないのです。
「フルーツが好きなのです」
です。
そんな視点の高さで日々生きられたら、
大局観という言葉があります。
ウィキペディアで調べてみると
「囲碁、将棋、チェスなどのボードゲームで、
大局観とは、ボードゲームに置いて、
とあります。
大局観を持つ棋士の方たちは、
そして、人生における大局観を身に着けたら、
将棋観戦を通し、たくさんのことを教えていただきます。