6Jun
<余命一年>
ある方がこのようなお話を聴かせて下さいました。
とてもお世話になっていたご夫婦の、ご主人様がご逝去されたそうです。
還暦を迎えられる前であり、事業を行っていた方であったため、残された奥様は、さぞや大変だったのではないかと周りの人々が心配したとのことでした。
しかし、奥様にお話をうかがってみると、ご主人様はすべてを成し遂げられ、そのタイミングで息を引き取られたのだそうです。
「主人らしいです」
がんが見つかったのがちょうど1年前。
かなり状態が悪かったため、医師に余命を聞き、告げられた余命がちょうど1年。
余命宣告通り1年をかけ、やりたいことをやりきって主人は亡くなりましたと奥様は話していたそうです。
<最期の一言「ありがとう」>
息を引き取られる前、ご主人様は奥様へ一言「ありがとう」とおっしゃったとのお話でした。
最期の一言「ありがとう」。
しばらくその場が沈黙に包まれました。
<最期の時>
人間はみな、いつかは死を迎えます。
最期の時をどのように迎えているのか、迎えたいのか。
イメージしていることは現実化すると言われます。
最期の時についても、イメージしていればその通りになるのでしょう。