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結

この俳優さんが出ている映画はつい観たくなってしまう。
そう思う俳優さんがいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

2018年に亡くなられた、樹木希林さんも、私にとってはその一人です。

樹木希林さん、山崎努さんが出演している「モリのいる場所」(沖田修一監督、2018)という映画を観ました。

ハリウッド映画などとは異なる、独特な時間の流れ方や間の取り方。
自然やお着物や囲碁。
風鈴の音やセミの声といった日本ならではの風物詩の美しさに触れながら、
とても豊かな感覚を覚える映画でした。

本映画のどのシーンが一番印象に残っていますかと問われたら、
思わず答えてしまうのが一番最後のシーンです。

一番最後のシーンが表しているのは、
まさに「抽象度」のことであるように思えてなりませんでした。

「抽象度」とは、
Levels of Abstractionという分析哲学用語の日本語訳です。

「概念には階層性がある中で、その概念を定義する情報量の大小の度合いのこと」であり、「物事を観るための視点の高さ」という意味です。(マインドの教科書、田島大輔著 苫米地英人監修、2021)

臨床心理士という役割に加え、
なぜコーチという仕事をしているのかといえば、
それは、誰もが抱えている問題を解決するために必要なことの1つは、
「抽象度」を上げることであると理解したからでもあります。

「抽象度」を上げる。
すなわち、物事を観る視点を上げるということです。

「抽象度」を1つ上げることで、
今までどうやっても解決しなかったことが解決へ向かうと知った時、
とても衝撃と感動を覚えました。

「抽象度」ということを知り、
「抽象度」を上げることができれば、
たくさんの人たちは幸せになれる。

常日頃「抽象度」ということに興味関心を持っているためか、
本映画の最後のシーンはとても印象に残るものでした。

 

 

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